無事に書類選考を通過すると、入学試験がある(書類選考についての記事はこちら)。ちなみに大学院の入試は年に2~4回行われるようで、診断士試験の合格発表後の回は倍率が上がる。受験を考えている人は早めに受けるのがオススメ。僕が受けた城西国際大学大学院 経営情報学研究科 起業マネジメント専攻 中小企業診断士登録養成課程の試験内容はグループディスカッションと、個人面接だった。ここでは順番にご紹介。
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グループディスカッション
部屋に入ると面接官が3人座っていた。それに対して受験生は6人。コの字型に座った。お題が与えらて、まずは一人ひとりが意見を発表する。その後、フリーディスカッション。一人目の発表者はいきなりだったので大変だったと思う。
僕はというと、ディスカッションはどちらかというと得意な方なのに、緊張のせいかうまく話せなかった。でも、司会の人(実は同じ資格の学校の勉強仲間。たまたま城西国際大学大学院を志望していた)がうまくフォローしてくれて何とか助かった。一通り終わったあと、最後に一人一言ずつ言い残したことを述べるというときに、「僕は近所の床屋を助けたい!」というようなことを言った。意図したところは、規模の経済を追求した安くて早い1000円カットのような大企業も便利だけど、近所の床屋のような中小企業も温かみがあっていいよ!僕はそういう中小企企業を応援したいんだよ!ということだったんだけど、この発言が後々やっかいなことになるのであった。
個人面接
個人面接は一人ひとり呼ばれるので、受験番号が後の方だった僕は40分くらい待った。ノックして部屋に入ると面接官は3人。グループディスカッションとは違う面接官もいた。面接では主に次のことを聞かれた。
- 診断士を目指した理由は?
- 本校の志望理由は?
- 健康面は大丈夫?
- 金銭面は大丈夫?
- 仕事と両立できる?
- 一次試験の苦手科目は?
前回の記事にも少し書いたけど、提出書類については一切触れられなかった。ちょっと肩すかしをくらった。しかも、こう箇条書きにするとどうってことない質問なんだけど、面接官の言い回しが独特で質問を理解するのに時間がかかった。
そしてとどめの質問は、 グループディスカッションのとき、床屋を助けたいって言ってたけど、中小企業診断士として、具体的にはどう支援したいの? ・・・( ゜Д゜)
これには固まった。前述の通り、近所の床屋のような中小企業も温かみがあっていいよ!僕はそういう中小企企業を応援したいんだよ!というメンタリティであって、ピンポイントに床屋というわけではなく、温かみのある中小企業全般を支援したいのだ。そのような回答をしたのだけど、では、具体的に床屋を支援するとしたらどうしますか?と言われてしまった。
これには困った。「ホームページを作ります!」という素人回答を残して、面接会場をあとにした。確かに、僕の本業はWebサイト制作なんだけど、なんと薄っぺらい言い方なんだろう。なぜ、「床屋のコアコンピタンスにコミットしてwin-winな関係を築き、ペルソナ分析したエレガントなユーザーエクスペリエンスのクラウド型CMSをオフショア開発して、グローバルBPOでCRM分析を行いライフタイムバリューを高め、床屋界マーケティングにイノベーションを起こします!」とか気の利いたことが言えなかったんだろうか。
そして合格発表
郵送で薄い紙が送られてきた。そこには、あなたは補欠合格です。辞退者が出なければ不合格です(意訳)と書いてあった。世の中厳しい。きっと他の受験生は全力で出願してくるだろう。僕が繰り上がる隙なんて1ミリもない・・・。二次試験も落ちて、大学院も落ちてお先真っ暗や・・・と思って過ごしていた1週間後、見慣れない番号から電話があった。辞退者が出たので、あなた合格ですと入試課の方からだった。青天の霹靂だった。興奮してちょっと小躍りした。イタ電じゃないかと思って、折り返ししたりもしたけど、ちゃんと入試課に繋がった。
というわけで
なんとか滑り込みで合格することができた。いちじはどうなることかとおもったけど、この時の気持ちを忘れずに、立派な中小企業診断士になりたい。