Stone Soup PJ

元・中小企業診断士登録養成課程に通う社会人大学院生の日記

戦略と人材育成とBCPと。―経営戦略論Ⅰ(7)〜(10)

経営戦略論4回目の授業は4時限続きだった。ケースは中小企業基盤整備機構の経営支援情報センターが独自に開発した「ケース教材」の大洋発條製作所のケース。製造業がアジア進出する話。本来はA〜Dまでのケースがあるようだけど、授業ではAとBを取り上げた。下記、中小機構のケース教材のページから引用。

ケース「株式会社大洋発條製作所(A)・(B)・(C)・(D)」
<国際化>(2009年3月、2012年3月改定)
企業が国際化を本格化していく際に発生する特有の経営課題について分析するケース

引用元:中小機構:経営支援: ケース教材の提供について

戦略とは…?

このケースでは「全社戦略」というワードが出ている。戦略という言葉はバズワードでいろいろな意味があるため、チームで議論を行い認識合わせを行ったのでここでご紹介。

  1. 経営理念
  2. 経営戦略
  3. 事業戦略
  4. 競争戦略

若い数字ほど、上部概念になる。ちなみに、ケースで使われている「全社戦略」はWikipediaによると下記の通り。

事業の取捨選択や複数事業間における資源配分など、企業全体・企業グループ全体に関わる企業戦略を、全社戦略(corporate strategy)と呼ぶ。 引用元:経営戦略 - Wikipedia

ディスカッションをしていて、僕はこの経営戦略についての知識がまだまだということに気づいた。さっそく、大学の図書室に置いてあった経営戦略入門講座という元ソニーの柴田先生が書いた本を借りたので、じっくりと読んでみようと思う。

ちらっと読んだのだけれど、戦略はもともと軍事用語で、第二次世界大戦終了後の米国で発展したのは、この辺の絡みらしい。時系列で整理すると、クリアになりますな。

海外進出は現地人の育成が重要と感じた。

タイに進出した大洋発條製作所は、現地人を日本に呼んで研修したり、簡単な製造からだんだんと難しい製造をやらせたりと教育していった。現地人を教育して伸ばしていく、海外展開にはそれが大事なんだと感じた。大企業にいるとあまり実感しないのだけれど、会社の成長とは、人の成長なのだ。

生きた授業でBCPの大切さを教わる。

大洋発條製作所は、このケース上ではタイとベトナムに進出していて、機能分担をどう行うか?という議論があった。勉強仲間の渋谷さん(仮名)はタイの洪水を身を持って体感されていて、BCPの大切さについて説明してくれた。よって、BCPを考えると両工場では、ある程度の機能を重複させるべきという意見にとても説得力があった。自分とは異なる業種の異なる意見(しかも僕の場合は社会人としての大先輩の意見)が聞けることが本当に勉強になる。新聞や、雑誌で読むんことが、当事者からの生の声で聞けることは、記憶にも残るし、すばらしい。教授以外にも経験豊富な仲間と熱い生きたディスカッションが行えるのも養成課程のメリットということを今回の授業でも強く感じた。