マーケティング戦略論第4回の授業では、ケースメソッドの手法を用いてディスカッションを行った。
使用教材
中小企業基盤整備機構の経営支援情報センターが独自に開発した「ケース教材」を使用。今回のケースは洋菓子のヒロタを再生した21LADY株式会社。下記、中小機構のケース教材のページから引用。
<創業・ベンチャー>(2007年3月) 洋菓子のヒロタを再生できた成功要因、女性企業家広野社長の戦略を分析するケース
企業再生に特化したらどうか。
ディスカッションはAチーム、Bチームに分かれてそれぞれ行い結果を発表するのだけれど、Aチームから興味深い考察が発表された(僕はBチーム)。それは「21LADYは沈んでしまった会社を浮上させることが得意なので企業再生に特化したらどうか」というものであった。確かに、ケースの財務諸表を読み取っても、なかなか苦戦しているように思えた。得手に特化するということは企業戦略として重要だ。ただ、社長の思いは長期保有なので、社長の思いとは逆行してしまう・・・むずし。僕個人の意見としては、企業再生に特化するというのは非常にしっくりきた。社長の思いと得意なことは一致するとは限らないということか。そのことを客観的にとらえて、社長にアドバイスするのも中小企業診断士の仕事なのかもしれない。
本ケースは、マーケティングとはあまり関係なかった。経営破綻した洋菓子のヒロタを再建したマーケティング手法や、女性起業家独特の視点が書いてあるかと思ったのだけれど、特に書いていなかったと佐藤教授。ケースを選ぶのも難しいようだ。